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価値観

休日に稲盛和夫氏(京セラ創業者)の著書「アメーバ経営」を読みました。

アメーバ(佐立 幸亮)

創業時の京セラのことが書かれていて、多くのことを学べました。

「売上を最大に、経費を最小に」は、どの経営者も目指す究極の課題です。

この本の内容は

1、会社をできる限り細分化する

2、細分化した組織ごとにリーダーを置く

3、組織毎に会計を行う

4、全ての組織で売上を最大に、経費を最小にする

まさに理想的な経営スタイルです。

当社も2年前から部門別会計を取り入れ、部門ごとに毎月、会計を行っております。

そのおかげで、細部まで会社の動きが把握できております。

しかし、僭越ではありますが、少し私なりの見解を述べさせてください。

京セラ創業時と現代の時代背景が大きく異なり、アメーバ経営が難しい時代になっています。

それは、個人の価値観が40年前とは、全く違うからです。

40年前の人の価値観は、会社に入社したら愛社精神を持ち、結婚しマイホームを建て、子供を育て、定年まで無事働き通すことが共通の価値観でした。

今は、違います。価値観が多様化しています。

就職して3年以内に半数近くの人が転職します。

結婚すること、子供を育てることや家を持つことよりも、自分を大切にすることが最大の価値観です。

会社から嫌な辞令が出ると、即座に辞めてしまいます。

このような個人中心で多種多様の価値観を持った社員をまとめて、一致団結させることが最大の経営課題となります。

私はアメーバ経営にプラスして

1、個人の能力を伸ばす仕事をさせる

2、仕事の目的を理解させる

3、リーダーは任せるではなく、育てる

このように個人を尊重する経営をしないと会社はうまく機能しません。

当社もまだまだできていないことが多く、これから少しずつ改善して理想の経営スタイルを確立して行きます。